私の肌や体の様子を見た先生は「まず、疲労やストレスからくるオナカの緊張をとらないと、だるさも、肩コリも取れませんよ」とおっしゃいました。「肩コリだと思ったのに、肩ではなくオナカをマッサージ?!」と不思議に思いましたが、疲労やストレスでオナカが固くなると血行不良になり、肌の色が土気(つちけ)色をして黒ずんでくるそうです。また、オナカが固くなってしまうと、そこをかばう為に前傾姿勢になり、その姿勢が肩コリなどを引き起こし、さらに正しい姿勢がとれないため体が歪み、疲れがとれにくくなったり、便秘や色々な体調不良の原因に繋がってしまうそうです。
初めの10分は、先生が優しくオナカを[の]の字にマッサージしてくれました。このマッサージは、自分でもお風呂や眠る前に簡単にできるので、ぜひやってみてください。特に、便秘や胃腸の弱った方におすすめです。
さて、ここからはプロの技。臓器の裏に手を回すような感覚のマッサージは、正直に言うと悶絶です。「痛いです!痛いです!」と私が言っても先生の容赦のない施術は続きます。でも、痛みに慣れてしまうのか、あるいは諦めてしまうのか、次第にリラックスしていつの間にか眠ってしまいました。
30分ほどオナカをほぐしてから、体の調整にはいるのですが、すでに呼吸も楽になり体がほぐれた感じがしました。そして、施術後の鏡を見てビックリ。肌に透明感が出て血行も良くなり、ノーメイクでは見た事のないようなピンク色の頬をしていました。そしてあんなに辛かった肩コリやだるさが軽減して体が軽いのです。
オナカと体調と肌の色。この、密接な関係は侮りがたしです。これから寒くなりオナカの働きも滞りがちになりますので、腹巻きやホッカイロなどを上手につかってまずは冷やさないように心掛けてみましょう。オナカの[の]の字マッサージも簡単なのでぜひ始めてみてくださいね。