「ニキビは治療よりも予防」
ニキビに悩む人なら、この意味がわかるでしょう。なぜならニキビは、一度できてしまうとなかなか治らないだけでなく、最悪の場合、一生残るニキビ跡になってしまうこともあるから。そこで今回は、ニキビ予防対策についてご紹介します。
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ニキビができる原因は“毛穴の詰まり”
ニキビができる原因は“毛穴の詰まり”。何らかの原因で毛穴が詰まった結果、皮脂が溜まりニキビになります。毛穴が詰まることで白ニキビ、黒ニキビが発生し、その中でアクネ菌が繁殖することで赤ニキビや黄色ニキビに発展するという流れです。
白ニキビ、黒ニキビまでは「皮脂が溜まっているだけ」の状態ですが、赤ニキビ、黄色ニキビになると「毛穴に溜まった皮脂の影響で炎症を起こしている」状態。こうなるとニキビ跡になりやすく、ひどい場合はクレーターになってしまいます。
→<原因はアクネ菌!ニキビ発生メカニズムと色タイプ別対処法>
ニキビを予防する5つの方法
毛穴が詰まる原因は、「食生活が乱れている」「正しいスキンケアができていない」「ホルモンバランスが乱れている」などさまざまなものが考えられます。個人差が大きいので一概に何が原因とは言えませんが、とにかく毛穴が詰まりにくいようにすることが、ニキビ予防の最善の策です。
① ていねいに洗顔する
ニキビを予防するために最も重要なことは、洗顔をとにかくていねいにすること。洗顔料は肌に優しいもの、敏感肌でも使える刺激の少ない洗顔料や石けんがベストです。それをしっかりと泡立てたら、その泡を肌に乗せて押し洗いしてください。
そして洗い残しがないようにしっかりとすみずみまで洗い流す! 生え際やこめかみ、もみあげの部分など、顔の縁に泡が残りやすいので注意しましょう。これが「ていねいな洗顔方法」です。
② ビタミンをたっぷり摂る
ビタミンは、ニキビのない健康な肌を育ててくれる大切な栄養素。その中でも特にビタミンCとビタミンB群は、ニキビ予防のためにも積極的に摂取してほしい栄養素です。それらをしっかりと摂取することで、ニキビ肌の改善に繋がります。
ビタミンCは野菜や果物で摂取できますが、熱で壊れてしまうため、生の状態で摂るのがベター。それが難しければ、ビタミンCが含有された栄養ドリンクや清涼飲料水を積極的に取り入れましょう。
ビタミンB群は、牛乳やプルーン、ホウレンソウなどの食材に含まれています。自分が摂取しやすい食材を、日常的に取り入れるようにしてみてくださいね。
→<肌荒れ知らずの美肌になる方法まとめ|肌のためのビタミンも>
③ 清潔なマスクを使う
マスクがマストな今、マスクでの肌荒れも増えています。呼吸することでマスク内の湿度・温度が上がり、雑菌が繁殖しやすい環境になっていることも一因ですが、頻繁にマスクを替えないことは感染症予防だけでなく、肌のためにもNG。見た目にかわいく、おしゃれな布マスクですが、毎日洗わなければ付着したメイクや皮脂などで不衛生な状態になってしまいます。
できるだけ不織布の使い捨てマスクを使うのがオススメですが、どうしても布マスクを使いたい場合は、肌に優しい素材でできた使い捨てのインナーシートを使用しましょう。「布マスクを毎日洗うのが面倒」という人も、使い捨てのインナーシートがあれば、マスクを清潔に保てますね。
マスクだけでなく、直接肌に触れるすべてのもの(タオル、枕カバー、シーツなど)は、常に清潔な状態をキープするのが理想的です。
④ ストレスを溜めない
軽視されがちなストレスですが、これがニキビ肌最大の原因になっていることも。ストレスはなんとなく健康に良くないというイメージですが、自律神経を狂わせ、身体のあらゆる部分に悪影響をもたらすとされています。
人間の体はストレスと闘う際、大量のビタミンを消費します。そのためこれまで健康維持に充分だった摂取量をキープしていたとしても、足りなくなってしまうのです。また、体は生命維持を最優先として働くため、生命維持に必要のない頭髪や肌といった部分への栄養供給は真っ先にストップします。こんな状態で健康な肌を保てていたら、奇跡ですよね。
どれだけ栄養をしっかり摂取していても、ていねいなスキンケアをしていても、ストレスフルな日常生活を送っていては肌トラブルは防げません。できるだけストレスを溜めない生活を心がけましょう。
⑤ 質の良い睡眠をとる
皮膚の回復を助ける成長ホルモンは、夜寝ている間に分泌されるため、寝不足はニキビ肌の回復を遅らせます。睡眠時間を確保するだけでなく、朝に太陽を浴びることで体内時計をリセットして、夜に自然と眠くなるよう調整しましょう。
それでも寝つきが悪ければ、湯船につかる、ストレッチする、アロマオイルの香りを嗅ぐなど、体の力が抜けるような習慣を取り入れてみることが大切です。
まとめ
ニキビを予防するために必要なことは、ニキビを防ぐ専用コスメを追加することではなく、できるだけ日常生活から「ニキビ肌を作る要因」を取り去り、「健康な肌を育てる栄養」を与え続けることです。
スキンケアに気を配ったり、毎日食べる食材を変えたりするだけでも、ニキビ予防には大いに役立ちます。自分自身の生活を振り返って、できることから対策を講じていきましょう。