洗顔してすぐに保湿をしないと、肌がつっぱる、ヒリヒリする、赤みが出る……こうしたお悩みがあるときは、肌が敏感になっているかも知れません。
敏感肌とは、肌表面の角質層が薄くなりすぎてしまっている状態。肌のバリア機能が弱くなってしまい、ほんの少しの乾燥や刺激にも、肌が耐えられなくなってしまっています。
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敏感肌さんに洗顔を見直してほしい理由
「もしかして私、敏感肌なのかも？」と気になりだすと、多くの人が化粧水や乳液といった保湿アイテムを見直しがち。しかし見直すべきなのは、洗顔料と洗顔方法です。なぜなら肌ダメージを起こしやすいスキンケアNo.1が、洗顔だから！
強い洗浄力によって皮脂を取りすぎて肌を乾燥させてしまったり、ゴシゴシ洗いで摩擦ダメージを与えてしまったり……。一度に受ける肌ダメージが少なくても、洗顔は毎日行うもの。着実に肌への負担が、蓄積してしまいます。
敏感肌さん向け洗顔料の選び方
敏感肌さんにとって、洗顔料選びは超重要。選び方を間違えると、どれだけていねいに洗顔をしても、肌にマイナスになってしまいます。ここで紹介する3つのポイントを踏まえた上で、洗顔料を選ぶところから始めましょう。
① 低刺激
敏感肌さんが洗顔料を選ぶうえで最も重要なポイントは、低刺激であること。肌のバリア機能が弱り切ってダメージを受けやすい状態になっているので、刺激の強い洗顔料を使うとさらにダメージを与えてしまいます。その観点から、メンソール入りやピーリング機能のある洗顔料は、さっぱりした使用感が好きでも避けた方がベター。「低刺激」「敏感肌用」「スティンギングテスト済」などを謳っている洗顔料を選びましょう。
とはいえ、そう明記されている洗顔料でも絶対に大丈夫とは言い切れませんし、逆にそう書かれていなくても刺激を感じない洗顔料もあります。そんなときバロメーターにするのは、自分の肌。刺激を感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。
② 美容成分・保湿成分配合
洗顔料に配合されている美容成分や保湿成分。洗い流すので意味がないと思われがちですが、実は敏感肌さんが洗顔料を選ぶ際の重要チェックポイントです。
洗顔料に含まれている美容成分・保湿成分は洗い流しても皮膚に残るようになっているため、洗顔後、急いで化粧水をつけなくても、ヒリヒリや赤みが出にくいといったメリットがあります。
「化粧水を塗れば治まるから」と甘く見ては×。ヒリヒリ・赤みが出る＝皮膚がダメージを受けているということなので、毎日行う洗顔によって別の肌トラブルに繋がってしまうかも知れません。
③ 泡立ちが良い
泡立てやすい＆泡立ちが良いというのも、チェックしておきたいポイント。なぜなら敏感肌さんの洗顔で最も大事なことは、しっかり泡立てることだからです。低刺激で美容成分や保湿成分が配合されていたとしても、泡立ちが悪ければ、結果的に手で肌を擦ることになってしまい、肌に摩擦を与えてしまいます。
一番のおすすめは、シンプルな原料で作られている洗顔用の固形石けん。余分な成分が入っていないため、きめ細かくフワフワで、しっかり肌を包み込むクッションのような泡がつくれます。
「泡立てるのが面倒」という人は、泡で出てくるタイプの洗顔料でもOK。ただし、そういった洗顔料の泡は、どうしてもへたりやすくなりがち。敏感肌のことを考えるのであれば、固形石けんがおすすめです。
敏感肌をいたわる洗顔方法
肌に優しい洗顔料を選んでも、雑に洗顔をすれば肌に負担を与えてしまいます。正しい洗顔方法で、敏感肌を優しくいたわってあげましょう。
① 清潔な手でしっかり泡立てる
顔に触れる前に石けんで手を洗っていますか？ 意外と見落としがちですが、まず手をキレイにしなければ、手についていた雑菌を含んだ泡で顔を洗うことになります。
先に石けんで手を洗ってから洗顔料を手に取り、しっかりと泡立てましょう。泡立てネットを使っても良いですが、使用後はしっかりと水を切って乾燥させるのを忘れずに。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して、次の洗顔で、その雑菌ごと肌に乗せてしまうことになりかねません。
② 泡を肌に乗せて“揺らす”
「洗う」＝「手で擦る」というイメージがあるせいか、洗顔の際に洗顔料を肌の上に乗せてゴシゴシ擦ってしまう人がいますが絶対にNG！ 洗顔料をしっかり泡立てていたとしても、低刺激なものを選んでいたとしても、その摩擦がダメージになってしまいます。
洗顔料には皮膚の汚れを落とす成分が含まれているため、擦らなくても汚れは落ちるもの。皮膚の薄い目のまわりや口のまわり、頬は、泡を乗せるだけで十分です。それ以外の部分（特に皮脂の多い額や小鼻）は、乗せた洗顔料の泡を乗せて優しく揺らすように洗いましょう。
③ ぬるま湯で洗い流す
洗顔料の泡を乗せて揺らすと、洗顔料が肌の上をスッと滑るように感じる瞬間が訪れます。それは皮脂汚れがしっかり落ちた合図。汚れを含んだ洗顔料を、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。生え際やこめかみなど、顔の縁に泡が残りがちなので要注意！
洗顔料を洗い残してしまうと、肌に雑菌が残ってしまいます。洗い残しのないように鏡で顔をチェックしながら、両手でぬるま湯を顔にかけてすすぎましょう。シャワーを顔に直接かけると水圧によって、熱いお湯をかけると温度によって肌がダメージを受けてしまいます。面倒でも、ぬるま湯を両手ですくって洗い流してくださいね。
④ しっかりと保湿
洗顔料に美容成分・保湿成分が含まれていたとしても、保湿はマスト。洗顔料の保湿だけでは乾燥を防ぎきれません。しっかりと洗い流した後は、保湿をしてあげましょう。
このときに使うスキンケアアイテムも、低刺激or敏感肌用のものがおすすめ。しっかりと化粧水を肌に浸透させてから、水分が蒸発しないようにジェルやクリームなどを重ねましょう。
冷水洗顔はデメリットばかり!?
毛穴は冷えると閉じるため、冷水で洗顔をすれば開いた毛穴がキュッと引き締まって美肌になる……と話題になった冷水洗顔。「肌のヒリヒリを冷やすと気持ちいいから」という理由で冷水洗顔を続けている超敏感肌さんもいるようですが、実はNGな洗顔方法です。
冷水での洗顔は、洗顔料が皮膚の上で固まって残る、肌が血行不良になる、冷たさが刺激になるなど、デメリットがたくさん。毛穴を引き締めることに必死にならなくても、毎日きちんと汚れを落とし、しっかり保湿ができていれば自然と毛穴も小さくなっていくでしょう。
クレンジングすれば洗顔は不要？
結論からいうと、ダブル洗顔は必要です。クレンジング剤は油性の汚れを、洗顔料は水性の汚れを落とすことに特化しています。そのため、クレンジング剤でメイクを落としただけでは、水性の汚れが落ち切っていません。特に敏感肌用クレンジング剤は洗浄力が弱いものもあるため、クレンジングだけではどうしても汚れが残ってしまいます。
「敏感肌でダブル洗顔がツラい」という場合は、クレンジング剤を替えるのではなく、メイクアイテムを石けん・お湯で落とせるタイプの物に替えましょう。そうすれば一度の洗顔でしっかりとメイクが落ちてくれるので、クレンジング剤で皮脂を落としすぎてしまうこともありませんね。
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敏感肌さんは洗顔から見直しを
乾燥や紫外線、マスク摩擦、花粉や外気……日々のダメージは防ぎようがありません。だからこそ、防げるダメージは防ぐ！ そのためには、スキンケアの中で最もダメージになりやすい洗顔の見直しが重要です。
洗顔は泡立てや洗い流しといった面倒な工程が多く、どうしても適当になってしまいがち。毎日あらゆるダメージに耐えてくれている肌をいたわる気持ちで、ていねいに洗顔をしてあげましょう。
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