日々変わるお肌のコンディション。 「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!
日差しが強くなり紫外線が気になる春先は、寒暖差や大気の乾燥に加え、花粉や黄砂、PM2.5 による肌トラブルも起こりやすくなります。
この時期、どのような紫外線対策やメイクをしたらよいのか悩まれている敏感肌の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、花粉でお肌が荒れている時のメイクのお悩みに、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。
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Q.今月のお悩み
【花粉で肌が荒れているときはメイクをしない方がいいでしょうか?メイクする場合の注意点も知りたいです。】
A.専門医の回答
【軽度の肌荒れなら負担をかけないメイクを!乾燥や外的刺激から肌を守ってくれます】
メイクについては、肌荒れの状態により異なります。赤みが強い、湿疹などのぶつぶつがある、持続的な強い痒みがある、ヒリヒリした痛みが生じている。これらの場合は、外用薬や内服薬での治療が必要である可能性が高いので、メイクは避けて皮膚科を受診してください。
軽度の肌荒れでしたら、メイクをしても構いません。肌に負担をかけない正しいメイクを行うことで、保湿効果や外的刺激から守る効果も期待できます。
まず、メイクの前に洗顔を行い、花粉などの汚れを洗い流し、肌を清潔にしましょう。
続いて、速やかに保湿を行います。メイク前に肌にたっぷり潤いを与えてバリア機能をサポートすることが大切ですので、保湿は欠かせません。保湿効果を持続させるために、化粧水だけでなく、ジェルやクリームでしっかりと蓋をしてあげることもポイントです。
ベースメイクをする際は、保湿効果に加えて、外的刺激である紫外線をカットするために日焼け止め効果のあるものを使用してください。
そして、メイクアップは極力シンプルにすることで、塗布することによる摩擦の刺激を減らしましょう。
また、石鹸オフできるアイテムを選ぶことで、洗顔の際の肌への負担を減らすことができます。メイク用品を含め、使用するアイテムは、防腐剤・合成香料・着色料・アルコールなど肌の刺激になりうる成分が不使用の安全処方のものを選ぶことをおすすめします。
〈POINT〉
・ メイクの前に基本のスキンケアを丁寧に行う
・ 保湿効果に加え日焼け止め効果のあるアイテムを選ぶ
・ 防腐剤や合成香料など肌に刺激となる成分を避ける
教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)
敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。
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