敏感肌コンシェルジュ

大人もできる!ニキビを作らない&跡を残さない対策リスト


“若い肌の象徴”とも言えるニキビ。「十代の頃は悩まされたけど、大人になったら自然とできなくなった」という人もいるのではないでしょうか。しかし油断は禁物。大人でもライフスタイル次第では、再びニキビができやすくなってしまうこともあります。また、そのニキビの扱いを間違うと、改善が難しい跡になってしまうことも。「あのとき、正しいケアをすれば良かった……」と後悔しないためにも、正しい予防策と対策を知っておきましょう。

思春期ニキビと大人ニキビの違いは?

十代にできるニキビは、成長期に起こる皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まりやすくなることが主な原因。一方で大人ニキビは、乾燥した肌にできやすくなります。乾燥しているのにベタつくのは、大人ニキビができやすい肌の特徴。皮脂が多い=オイリー肌だと思い込み、ベタつきを改善するスキンケアを使っていても改善傾向が見られないのは、実は肌が乾燥しているからかも知れません。

肌が乾燥していると肌本来のバリア機能低下を招き、皮脂の過剰分泌や毛穴詰まりなどを起こして、ニキビができやすくなってしまいます。大人ニキビができた場合は、十代と同じような皮脂を取り除くケアではなく、むしろ乾燥を防ぐケアをしてあげましょう。

→<大人ニキビの原因は?|できやすい場所や正しい対処法も>

ニキビをつくる主な原因4

できてしまったニキビにどう対応するかも大切ですが、そもそもなぜニキビができてしまったのかを知っておくことも大切。繰り返さないためにも、まず原因を知ることから始めましょう。

① 栄養バランスの偏り

肌を良い状態にキープするためには、内側からのケアもマスト。暴飲暴食、脂っこい食事やインスタント食品、甘いスナック菓子の食べ過ぎをできるだけ控え、一日三食バランスの良い食事を心がけましょう。逆にカロリーを抑え過ぎる無理なダイエットも、肌に栄養が行き渡らなくなってコンディションを悪くする原因に。

コラーゲンを生成して肌の材料になるタンパク質、皮脂の分泌を抑えるビタミンB2B6、血行を促進して肌荒れの解消を助けるビタミンE、ストレスによる肌のバリア機能の低下を防ぐビタミンCなどを意識的にとるようにしましょう。

② 間違ったケア

ベタつきを解消すべく一日に2回以上洗顔したり、スクラブ剤入りの洗顔料を使ったりと、肌をゴシゴシ摩擦して洗いたくなりますが、肌の乾燥からくる過剰な皮脂分泌には逆効果。肌を清潔に保つことは重要ですが、きちんとうるおいを補給し、毛穴の詰まりを防いであげましょう。「肌がベタつく」と感じたときは、皮脂を取り除くことではなく、水分と油分のバランスを整えることを意識してみてくださいね。

③ ストレス

ストレスは、大人ニキビの大敵! なぜならストレスを受けると、体内に活性酸素が発生してしまうから。活性酸素は免疫力を低下させるだけでなく、コラーゲンなどの美肌成分も攻撃します。体は一生懸命抵抗しますが、あまりに活性酸素が多いと、肌の炎症を鎮めたり、肌の再生を促したりする機能がしっかり働かなくなることも……。“ニキビができやすい・治りにくい・跡になりやすい”という最悪のケースを招いてしまうのです。

④ ホルモンバランス

「生理前になるとニキビができる」それはホルモンの影響。性別に関係なく、体内には皮脂の分泌を促す男性ホルモンと、健やかな肌を保つ女性ホルモンの両方が存在します。生理前は男性ホルモンが活発になり、毛穴が詰まりやすい状態に。一方で女性ホルモンはうまく作用せず、肌が乾燥しやすくなるため、ニキビができやすくなってしまうのです。乱れやすいホルモンバランスは、ストレスを軽減したり、食事のバランスに気を配ったりすることである程度コントロール可能に。ニキビを防ぐために、自分の体と上手に付き合う方法を知っておきましょう。

→<マスクネ、皮脂量、ターンオーバー!?顔にニキビができる原因>

3つの“ない”がキーワード!正しいニキビ対策法

ニキビができてしまうのは仕方ない……肝心なのは、対処方法です。“悪化させない、跡を残さない、再発させない”という3つの“ない”を目標にスキンケアしましょう。

① 悪化させない:肌の刺激を軽減する

ニキビが気になってつい触りたくなってしまいますが、手の雑菌が入ることで悪化させてしまうことも。ニキビを触る=肌を傷つけていると考えて、なるべく触らないようにしてください。同じ理由で、スキンケアの際に肌をタオルやスクラブでゴシゴシ擦るのはNG! メイクやフェイスマッサージの際も肌を引っ張りやすいので、意識して気をつけましょう。

② 跡を残さない:肌のターンオーバーを促す

肌のバリア機能が低下した状態で炎症(ニキビ)が続くと、細菌が真皮層や皮下組織にまでダメージを与え、クレーターになったり色素沈着したりとニキビ跡が残りやすくなります。そうしないためには、一刻も早くニキビを治し、ターンオーバーを促すこと。ビタミンをバランス良く摂取し、ストレスをためない生活を心がけ、質の良い睡眠が取れるよう、ライフスタイルから見直してみましょう。

③ 再発させない:肌に優しいスキンケア商品を使う

ニキビができやすい肌は刺激に弱く、デリケートな状態。“擦る”という物理的な刺激だけでなく、スキンケア商品そのものが与える刺激にも気を配りましょう。乾燥が進み、水分と油分のバランスが崩れるとニキビができやすくなるので、しっかり保湿することを忘れずに! シンプルケアでも構わないので、保湿力重視でスキンケアアイテムを選ぶことが大切です。

→<ひどいニキビ肌対策まとめ|食生活・スキンケア・マスクなど>

対策を知っていれば、ニキビができても大丈夫!

たまにしかできなくてもニキビはニキビなので、跡になってしまう可能性は十分にあります。しかし正しく対処すれば、時間とともに治っていくので心配し過ぎないで。ニキビをできにくくするよう、少しずつ原因も取り除いていきたいですね。