肌の黒ずみが気になったとき、ピーリングなどでこすり落とそうとしていませんか？ そのケア、ちょっと待って！ 安易にピーリングケアを続けると、黒ずみが悪化してしまうかもしれません。なぜなら「こすることが原因によって発生する」黒ずみもあるからです。
そこで今回は、肌が黒ずむ原因や、黒ずみと勘違いしやすい原因、その解決方法を紹介します。
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原因別に見る黒ずみの種類
黒ずみとひとことで言っても、その原因は主に二つ。それを見誤ると、正しいケアができません。まずは原因別に、黒ずみの種類を知っておきましょう。
① 摩擦性の黒ずみ｜こすることで色素や物質が沈着
肌をこすることによってメラニン色素やその他物質が沈着してしまい、黒ずみになることがあります。ワキやデリケートゾーンといったこすれやすい部分に発生する黒ずみは、ほぼ間違いなく摩擦による黒ずみでしょう。
「顔をタオルでごしごし拭く」といった摩擦は意識的に避けていても、洗顔やクレンジング、メイクの際、無意識に肌をこすってしまっている人も。
メラニン色素の沈着はターンオーバーの促進で緩和することがありますが、やや強制的に角質を落とすピーリングを日常的に使用することは、肌を摩擦することにつながるので注意が必要です。
② 炎症性の黒ずみ｜ ニキビや肌荒れした部分に色素が沈着
ニキビ跡も黒ずみの一種。ニキビや肌荒れ、傷口など炎症を起こした場所が回復する際、色素沈着してしまう状態がこれです。
化粧品や薬品などによるかぶれのような広範囲で発生する炎症を起こした場合は、広く色素沈着してしまい、「シミ」よりも「黒ずみ」になりがち。
この黒ずみは、ピーリングで緩和する可能性はあります。しかし肌の奥深い部分で色素沈着が発生している場合は効果が見込めず、摩擦によって余計に黒ずみがひどくなってしまうこともあるので気をつけましょう。
ピーリングでケアできる黒ずみは？
ではピーリングなどのケアで改善できる黒ずみは、どのようなものなのでしょうか？ それは肌のターンオーバーが遅くなり、古い角質がたまることによって発生しているもの。 厚くなった角質を落とすことで、すっきりとした透明感につながります。肌の浅い部分で薄く発性している炎症性の黒ずみにも効果が感じられるかもしれません。
しかし前述したように黒ずみを生む原因はさまざま。「黒ずみ=ピーリングで改善できる」と考えず、原因をチェックするところから始めましょう。
NOT肌の黒ずみ！肌を黒く見せる2大原因
黒ずみとは、肌に色素が沈着して黒くなっている状態。「肌が黒く見える状態」とは異なりますが、「肌が黒っぽく見える＝肌の黒ずみ」と解釈してしまう人もいるようです。
黒ずみではないのに黒ずみケアをしても意味がなく、逆も然り。そこで黒ずみではない、「肌を黒く見せる原因」を2つ紹介します。
① 毛穴の黒ずみ
同じ顔に発生する黒ずみでも、毛穴の黒ずみと、肌の黒ずみは異なります。毛穴の黒ずみは、主に皮脂の酸化。毛穴につまった皮脂が黒ずんでいる状態です。
毛穴の黒ずみが広範囲に発生すると、顔全体が暗い色に見えてしまうことも。その状態を「黒ずみ」と受け取ってしまう人もいるようです。
毛穴の黒ずみの場合、表面にある酸化した皮脂を落とすことが大切なので、ピーリングケアが効果的。やりすぎると肌トラブルの原因につながるので、週2回程度にしておきましょう。
② 肌の凹凸で発生する影
「黒クマ（影クマ）」は、目の下にあるくぼみの影響で影ができてしまい、クマのように見えている状態。このように肌の凹凸の影響でできた黒い影を肌トラブルだと見誤るのは、珍しいことではありません。
このように「開いた毛穴」や「加齢によるたるみ」で発生した影を、肌そのもののの黒さと勘違いしていることがあります。この場合、ピーリングケアは無意味！ なぜ肌が暗い色に見えているかをチェックして、適切なケアを心がけましょう。
肌の黒ずみ改善にはデイリーケアの見直しを
肌の黒ずみをすぐに解消しようと、スペシャルケアをしたくなる気持ちはわかります。しかし黒ずみ=色素沈着は、1～2回のスペシャルケアでは改善できません。
一時的にメイクで黒ずみを隠しながら、デイリーケアを見直して、透明美肌を目指しましょう。
① 摩擦レスを心がける
洗顔、クレンジング、ベースメイクといった日常的な行動が摩擦となり、黒ずみにつながっています。
洗顔やクレンジングの際は、「少し多いかな？」と思うほど石けんやクレンジング剤を使用し、肌をこすらないように意識して洗いましょう。石けん、洗顔料、クレンジング剤には汚れを落とす成分が含まれているため、ゴシゴシこすらなくても乗せるだけで汚れが落ちます。
ベースメイクは、 優しく肌をなでるイメージで。 伸びが悪く、つい肌をこすってしまう場合は、コスメを見直しましょう。石けんオフできるベースメイクにチェンジすれば、さらに肌の負担が軽くなるのでオススメです。
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②しっかりと保湿
ターンオーバーが早すぎて炎症を起こしやすい状態だったり、逆に遅すぎて色素が沈着している角質がなかなか排出されなかったり……肌が黒ずんでいるときは、ターンオーバーに問題アリの状態です。正常で健康的なターンオーバーのリズムが戻れば、肌の黒ずみは少しずつ改善されていきます。
そのために必要なのが、肌の水分。肌が乾燥している状態では、古い角質が残ったままになってしまったり、炎症が起きやすくなってしまったりして、ターンオーバーのリズムが狂ってしまいます。
毎朝晩、できれば外出中も保湿スプレーなどを持ち歩いて、しっかりと肌の水分補給を行いましょう。
→＜肌の水分量が多いとなぜ美肌？その理由と水分量を上げる方法＞
肌の黒ずみは日々のスキンケアで解消！
肌の黒ずみ、毛穴の黒ずみ、乾燥肌、敏感肌……日々の丁寧なスキンケアは、肌の七難解消を確実にサポートしてくれます。できるだけ肌に負担をかけず、しっかり保湿することを心がければ、肌は変わっていくでしょう。
美肌は一日にしてならず。毎日使うスキンケアアイテムやベースメイクアイテムを見直すところから始めてみてくださいね。
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