日差しの強い夏空の下、外遊びが大好きな子どもたちの日焼けは心配ですよね。
日焼け対策をしていても、うっかり日焼けをしてしまって、気付いたら肌が赤くなっているなんてことも・・・。
肌の炎症を長引かせないためにも、日焼け後のアフターケアが大切です!
今回は、日焼け後のアフターケアの方法についてご紹介いたします。
Index
日焼けとは?
日焼けは、医学的にいえば、「日光皮膚炎」という太陽光による“やけど”です。
日焼けには「サンバーン」と「サンタン」の2種類があります。
▶サンバーン・・・日焼け後、皮膚が赤くなり炎症を起こしている軽いやけどの状態。ヒリヒリとした痛みを伴います。原因となる紫外線は「B波」です。
▶サンタン・・・痛みはなく、数日経過してから肌が黒くなります。原因となる紫外線は「A波」「B波」両方です。
日焼け後の肌症状
<赤み・ヒリヒリ>
前述したように、日焼けは、肌の一番外側の表皮がやけどをしたのと同じ状態。
強い太陽光に肌がさらされると、肌は赤くなってヒリつき、水ぶくれになることがあります。肌の赤みは8~24時間でピークとなり、通常であれば2~3日程で赤みは落ち着きます。
<かゆみ>
紫外線を浴びた肌はバリア機能が低下し、水分を肌内部に留めることが難しく、肌はとても乾燥しやすい状態。バリア機能が低下した肌は外的刺激を受けやすいため、かゆみを起こすことがあります。
日焼け後、肌がかゆくなるのはなぜ?
日焼け後のかゆみは、皮膚表面の水分や油分が奪われ乾燥することによって起こります。
角層表面のめくれ上がりやひび割れにより、肌内部の水分が蒸発しやすく、バリア機能が低下した肌は、うるおいを保つことが出来ずに乾燥します。そして、乾燥した肌は、刺激を感知する神経が肌表面まで伸び、外部からの刺激にも敏感に反応し、かゆみが生じやすくなります。
皮膚がダメージを受けると、異常を感じた脳がかゆみを感じる指令を出します。
かゆみは一種の生体防御反応であると考えられています。かゆみの刺激を受け取っているのは皮膚ですが、実際にかゆみを感じているのは脳なのです。
【肌のかゆみについて】詳しくはコチラ↓↓
参考サイト〔順天堂大学環境医学研究所〕より:
<https://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/kankyo_igaku/kayumi/itch.html>
かゆいところを掻くと一時的に心地よく感じますが、掻くことでさらに皮膚を傷つけ、皮膚トラブルが悪化するだけでなく、わずかな刺激にも反応しやすくなり、かゆみの連鎖が起こってしまいます。
子どもはかゆみを我慢することが難しいため、注意が必要です。
「皮を剥く」「掻く」は絶対にNG!
日焼け後、しばらくすると皮が剥けて来たり、かゆくなったりしますよね。無理に皮を剥いたり、肌を掻いてしまうと、炎症や痛みの原因になります。
めくれかけている皮の下では、新しい表皮細胞が作られ始めているため、皮を無理に取ってしまうと、新しい表皮まで一緒にめくれ、皮膚が傷つき、そうすると、刺激によって色素沈着が起こりシミが残ったり、皮膚に色ムラが出来る原因になりかねません。
子どもは我慢出来ずに、皮を剥いてしまったり肌を掻いてしまいますので、ママ、パパが気を付けてあげましょう。
子どもの日焼け後のアフターケアをご紹介!
子どもの皮膚は大人よりも薄く、とても繊細。未成熟な子どもの肌は、皮脂膜が安定せず、12歳頃までは常に乾燥しやすい状態です。そんなデリケートな子どもの肌だからこそ、日焼け後の肌には「冷やす」「保湿」「遮光」の3つのアフターケアが大切です。
1) 冷やす
まずは、日焼け後のほてった肌を冷やしてあげましょう。
日光にあたったあと、皮膚に赤み・火照り・ヒリヒリ感や痛みがある時は、炎症反応が起きているサイン。炎症がひどくならないよう、進行を抑えることがポイントです。
\冷やし方/
・水道の流水や冷水シャワーで、ほてりが引くまで冷やしましょう。
・濡れタオルを患部に当て、扇風機で冷やすのもオススメ。
・保冷剤を使用する場合は、直接あてずに、布でくるみ患部にあてて冷やしましょう。
2) 十分な保湿
肌の炎症がおさまったら、化粧水などでしっかり保湿してあげましょう。
日焼けをした肌は、肌内部の水分が逃げやすくとても乾燥しやすい状態です。しっかりと保湿してあげることで、日焼け跡をきれいに早く治すことが出来ます。
コットンの使用はお肌に刺激を与えてしまう可能性もありますので、手のひらで優しく馴染ませてあげましょう。
保湿アイテムなどは冷蔵庫で冷やしておくのが◎。
肌をクールダウンすることで炎症を抑え、保湿も同時に行えます。ひんやり気持ちいいので、冷たいのが苦手でないお子さまにはオススメです。
また、未成熟な子どもの肌は水分を上手に保てないため、日焼けの後だけでなく、日頃からの保湿ケアもとても大切です。
3) 遮光で新たなダメージを防ぐ
日焼け後は、新しい表皮が出来て皮膚のバリア機能が整うまで、新たな日焼けに気を付けなければなりません。
新しい表皮が完成していない未熟な状態で日光にあたると、さらに炎症が起きたり、皮膚トラブルに繋がります。
長袖の衣服やつばの大きい帽子、日焼け止めを活用して日光から肌を守りましょう。
~水分補給も忘れずに~
日焼けをすると、肌表面だけでなく身体の水分も不足になりがち。日焼けしそうな日、日焼け後は、お子さまが普段よりもしっかり水分を取るよう気にかけてあげましょう。
~症状がひどい場合は皮膚科へ~
肌の赤みがなかなか引かず子どもが痛がる場合や、水膨れなどの症状がある時は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。また、水ぶくれは潰さないように注意してください!潰したところから雑菌が入り炎症が悪化する可能性があります。
<こんな症状には特に注意して⚠>
日焼けの範囲が広い、発熱や頭痛、吐き気がある場合は注意が必要です。重度の日光皮膚炎の可能性があるため、速やかに皮膚科を受診しましょう。
日焼け後のつらいかゆみ。どうすればいい?
温めるとかゆみは増強されてしまいます。つらいかゆみを感じた場合は、冷やして肌を保湿しましょう。
かゆみは、日焼けでバリア機能が低下し、肌が乾燥することで起きる症状ですので、ワセリンなどで保湿してあげることでかゆみを和らげることが出来ます。
強いかゆみがある場合は、皮膚科でお薬を処方してもらいましょう。
子どもの健やかな肌のために
子どもの日焼け後のアフターケアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
今日では、私たち大人だけでなく、子どもの時からの日焼け対策がとても重要とされています。
子ども自身では肌のケアをすることが出来ないからこそ、大人が気を付けてあげなければなりません。
お子さまの健やかで美しい肌を育んであげるためにも、幼少期からの保湿ケアに加え、日焼け後の肌ケアも丁寧に行ってあげましょう。
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お子さまの肌ケアの参考にしてみてくださいね!
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<参考>
ヒフノコトサイト:<https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/selfmedication/1596>
Medical Note:<https://medicalnote.jp/contents/210226-001-JW>
肌育研究所:<https://www.yuskin.co.jp/hadaiku/detail.html?pdid=74>
順天堂大学環境医学研究所:
<https://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/kankyo_igaku/kayumi/itch.html>