敏感肌コンシェルジュ

【皮膚科の専門医】がお悩み・疑問にお答えしますー敏感肌の美白ケアについてー


紫外線量が増えてきたこの時季は、普段のスキンケアに美白美容液を取り入れて、紫外線ダメージをケアしてあげることが大切です

何もケアせずに放っておくと、シミやシワ、たるみなどの肌トラブルに繋がりかねません。

ですが、敏感肌の方は「いざ、美白ケアを始めたい」と思っても、美容液が肌への刺激とならないか不安でお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、美白ケアについてお悩みを抱えている敏感肌の方のご質問に、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。

Q.美白ケアに関するお悩み

最近、頬のシミが気になります。

ですが、肌がとても敏感なので美容液などを使うのは刺激になるのではないかと心配です。

どうしたら良いでしょうか。

A.専門医の回答

敏感肌の方こそターンオーバー*を正常化し、メラニン生成を抑制するためにも美白美容液を取り入れましょう。

*肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み

Point 1 敏感肌のバリア機能の弱さを美白美容液で補いましょう

シミができる主な要因は紫外線です。

紫外線などの外的刺激を受けると、肌の内部で炎症が起こり、シミのもととなるメラニンが生成されます。

通常は肌のターンオーバーによって排出されますが、乾燥や極度の炎症により、ターンオーバーが乱れると、メラニンが蓄積されシミが発生します。

特に、敏感肌の方は肌のバリア機能が弱く、ターンオーバーが乱れやすいことから、シミが出来やすいと考えられます。

そのため、敏感肌の方こそ、美白美容液を取り入れたシミ対策をすることを強くおすすめします。

もちろん、日焼け止めによる紫外線対策・朝晩の保湿は、肌のターンオーバーを正常に保つために欠かせません。それに加えて、メラニンの生成を抑制する美白美容液を使うことで、直接メラニンに働きかけ、積極的にシミへアプローチすることができます。

 

Point 2 自分の肌の状態にあったアイテム選びが大切です

敏感肌の方は美容液自体が肌への刺激になってしまうのでは、と不安になると思います。

アイテムの選び方のポイントは、防腐剤不使用・合成香料不使用・アルコール不使用など、お肌への刺激になる成分に配慮をしている敏感肌向けの処方であること。

さらに、敏感肌の方は乾燥しやすいことから、保湿成分が豊富なことです。

美白美容液といっても、様々なものがあり、アイテム選びに迷ってしまうかもしれません。
中には敏感肌の方に悪影響を及ぼすような刺激的な成分が含まれているものもあり、毎日のお手入れが、逆にお肌を傷めてしまうリスクも潜んでいます。

そのため、アイテム選びは慎重に行い、敏感肌の方でも安心・安全に使用できるアイテムを見極め、積極的なシミ対策をしましょう。

 

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教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)

敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。