日々変わるお肌のコンディション。 「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!
草木や花が芽吹き始め、日に日に暖かく春めいてまいりました。
ご家族や親しい方たちとお花見やピクニックなどを楽しまれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
外でも過ごしやすい気候ですが、お肌ダメージの原因になる紫外線は春から一気に強くなりますので、しっかりと対策が必要です。
そこで今回は、お子様の紫外線対策についてのお悩みに、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。
Index
Q.今月のお悩み
【外遊びが大好きな5歳の男の子がいます。子供にも日焼け止めが必要ですか?】
A.専門医の回答
【子供は大人よりも紫外線の影響を受けやすいので1年を通して日焼け止めを使いましょう】
子供の日焼けは、『一時的に肌が茶色くなるだけ』『子供だから、シワもシミもできないし…』と思われることもありますが、日焼けは軽度の火傷の状態です。短期的な影響としては、皮膚に炎症が起こり赤みや痛みが生じることがあり、長期的には遺伝子に障害を与え、将来のシワやシミやたるみなどの光老化にも繋がります。
また、子供は皮膚が薄くバリア機能が未熟です。そして、身長が低いため地面からの照り返しの影響などもあり、実は大人よりも紫外線の影響を受けやすく、子供こそ紫外線対策がとても重要なのです。一年を通して、ぜひ日焼け止めを塗ってあげてください。
次に、日焼け止めを選ぶ際のポイントです。子供の皮膚はデリケートなため、低刺激の日焼け止めを使用することが大切です。紫外線吸収剤・防腐剤・合成香料・着色料など刺激となる成分は不使用であること、石鹸オフできること。さらに皮膚のバリア機能を補うために、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分も含まれている日焼け止めが望ましいです。
将来にわたり健康な肌を保つためにも、子供のうちから紫外線対策をしてあげてください。
〈POINT〉
・ 日焼けは軽度の火傷状態。短期的な影響だけでなく、将来の光老化にも繋がる
・子供は大人よりも紫外線の影響を受けやすいので 1年中対策が必要
・ 子供の肌はデリケートなので、低刺激で石鹸オフできる日焼け止めがおすすめ
教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)
敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。
こちらの記事を読んだ方はこちらも読んでいます