敏感肌コンシェルジュ

【皮膚科専門医が教える】トラブル肌のケアノート~ブルーライトによる、シミ・くすみについて~


日々変わるお肌のコンディション。 「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!

心地の良い若草の季節となりました。

春から夏にかけて、日焼けによるシミ・くすみが気になられる方も多いかと思いますが、実は日頃使用しているパソコンやスマホからでるブルーライトもお肌の大敵。

シミ・くすみをケアするには、紫外線対策だけでなく、ブルーライト対策をすることもとても重要です。

今回は、スマホとシミ・くすみの関係について、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。

Q.今月のお悩み

【スマホを見続けていると、シミ・くすみが増えるって本当ですか?

A.専門医の回答

【スマホから出るブルーライトはシミ・くすみの原因になります】

今月はブルーライトについてです。日頃使用しているパソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトは、シミやくすみの増加に繋がります。

ブルーライトは紫外線の中でもUV-A やUV-Bと近い波長であることから、UV-A 同様、シワやたるみを引き起こし、さらにUV-B 同様、シミやくすみの原因になります。

また、ブルーライトは活性酸素を生成するため、活性酸素がメラノサイトを刺激してメラニンの生成が促され、シミに繋がります。そのため、日頃から紫外線だけでなく、ブルーライト対策をすることも重要です。

まずは、ブルーライト自体をカットすることです。画面設定でブルーライト軽減モードにする、ブルーライトカットフィルムを貼る、ブルーライトカット効果のある日焼け止めを塗るなどにより、ブルーライトを浴びる量を減らすことができます。

また、就寝2 時間前以降はブルーライトを浴びないよう心がけてください。就寝前のブルーライトは睡眠障害のリスクを高め、間接的に肌トラブルや肌老化を引き起こします。

そして、抗酸化作用の高いビタミンA、C、Eを多く含む食品を積極的に摂取し、シミやくすみを予防しましょう。

最後に、毎日のスキンケアに美白成分を含む美容液を取り入れることで、できてしまったシミ・くすみにもアプローチできます。美容液を選ぶ際は、アルブチンやビタミンC 誘導体などの有効成分が含まれた医薬部外品の美白美容液を使用することをお勧めします。

〈POINT〉

・ 紫外線と同じように、ブルーライト自体をカットする工夫をする

・ 抗酸化作用の高いビタミンA、C、Eを多く含む食品を摂取する

・ 毎日のスキンケアに有効成分の含まれた美白美容液を取り入れる

教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)

敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。

 

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