敏感肌コンシェルジュ

【皮膚科専門医が教える】トラブル肌のケアノート~ニキビ肌の洗顔について~


日々変わるお肌のコンディション。 「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!

木々の緑が雨に濡れ、ひときわ色鮮やかに目に映る季節となりました。

梅雨時期は湿度や気温も高くなり、皮脂の分泌も増えるため、べたつきやテカりを感じやすくなります。

そんなときは、肌にやさしい“クレンジング&洗顔”でリセットするのがお勧めです。

今回は、ニキビにお悩みのお子様の洗顔方法について、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。

Q.今月のお悩み

【思春期ニキビに悩む中学2年生の娘がいます。毎日の洗顔はどのように行うのが良いでしょうか?

A.専門医の回答

【過剰な洗顔はニキビ肌を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。】

ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、そこにアクネ菌が増殖し炎症を起こしている状態です。

思春期は特に皮脂の分泌が増加しニキビができやすくなるため、毎日の洗顔で肌を清潔に保つことがとても重要です。

しかし、気をつけていただきたいのが過度な洗顔です。1日に何度も洗顔をするのは逆効果になるので注意しましょう。洗顔により皮脂は落ちますが、過剰な洗顔は皮膚の保湿成分まで落としてしまい、肌を乾燥させ、皮脂の分泌を一層亢進させることにもつながります。

洗顔料を使用するのは1日1回とし、それ以外はぬるま湯で洗いましょう。

また、洗顔の際は決してこすらず、泡を乗せるイメージで優しく洗うことがポイントです。洗顔後は清潔なタオルで優しく拭いてください。摩擦は炎症の引き金となり、バリア機能低下にも繋がるので気をつけてください。

そして、洗顔後は急速に乾燥が進むため、速やかに保湿をすることも大切です。

最後にニキビ肌はデリケートな状態であるため、使用する洗顔料や保湿剤は防腐剤・合成香料・着色料・アルコールなど刺激になりうる成分が不使用のものを選んでください。

〈POINT〉

・ 過剰な洗顔は逆効果。洗顔料の使用は1日1回、それ以外はぬるま湯で洗う

・ 洗顔の際は決してこすらず、泡を乗せるイメージで優しく洗う

・ 洗顔後は急速に乾燥が進むため、速やかに保湿する

教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)

敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。

 

こちらの記事を読んだ方はこちらも読んでいます

【USER’S CHAT ROOM】わたしのウィラードストーリー