敏感肌コンシェルジュ

【皮膚科専門医が教える】トラブル肌のケアノート~“日焼け対策”について~


日々変わるお肌のコンディション。

「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!

春のあたたかな陽ざしに誘われて、お出かけしたくなる季節となりましたね。

今年は3月にも関わらず、初夏のような陽気もあり、はやくも日傘が登場したなんて方もいるのではないでしょうか。

この季節、気になりはじめるのが、外出時の日焼け。
3月~4月にかけ、紫外線量は大幅にアップするため、夏に備えるためにもきちんとした紫外線対策が大切です。

今回は、気になる紫外線対策について、日焼け止めの塗り方を皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。

Q.今月のお悩み

〈日焼け止めを塗っていても日焼けしてしまいます。どんな対策をすればいいでしょうか?〉

Q.専門医の回答

〈日焼け止めは「量」と「塗り方」に注意することが大切です。〉

日焼け止めを使っても日焼けをしてしまう原因は、日焼け止めを正しく使用出来ていないことが考えられます。

≪大切なポイントは三つ!≫
💡① 使用量

日焼け止めの適正量は皮膚1cmあたり1mgと言われています。顔全体に使用する場合は、およそ800mgが目安になります。日焼け止めに表記されているSPFやPAについて、数値分の効果を得るためには、適正量を使用することが前提となりますので、注意が必要です。

💡② 正しい塗り方

まず汗や皮脂などを拭き取りましょう。その後、化粧水やジェル、クリームなどで保湿してください。保湿をすることで、日焼け止めがなじみやすくなります。日焼け止めは手のひらで伸ばした後、指先を使って、丁寧に塗り広げてください。目の周りや顎、デコルテまでしっかりと塗りましょう。特に頬やTゾーンは日焼けをしやすく、汗や皮脂にもさらされやすいため重ね塗りすることをおすすめします。また、日焼け止めの効果を保つために、2~3時間おきに塗り直すことも大切です。

💡③ 日焼け後のケア

日焼けをした後は、皮膚に炎症が起こるため、冷やしてほてりを取り、その後十分に保湿をしてください。日焼けにより、肌のバリア機能が低下しているため、敏感肌向けの低刺激な保湿剤を使用しましょう。さらに、メラニンの生成を抑制するために、美白美容液もプラスすることで、シミ・そばかすの予防に繋がります。

 


〈たるみ・くすみをケアするPOINTは?〉

✓日焼け止めは適正量を使用する
✓頬やTゾーンは重ね塗りし、2~3時間おきに塗り直す
✓日焼け後は低刺激な保湿剤と美白ケアが大切

 

教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)

敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。

 

こちらの記事を読んだ方はこちらも読んでいます

【敏感肌研究室】日焼け止めについて